「人生100年時代」など今後のキャリアに関するニュースをよく耳にする
実際まだ何も行動できていないけど大丈夫かな…
確かに毎日のように、今後の時代のキャリアや生き方のニュースが流れていますよね。
そうは言っても、20代の社会人にとっては普段の仕事に手一杯で、
将来の働き方やキャリアのイメージが思い浮かばないと思います。
最近は「副業」とは少し違う「パラレルキャリア」という考え方も広がってきています。
私は本業と並行して2つの肩書を持ち
「パラレルキャリア」を実践しています
この記事の内容
- パラレルキャリアとはどういう意味?副業との違いは?
- 私がパラレルキャリアをスタートしたきっかけは?
- おすすめのパラレルキャリアの始め方は?
- パラレルキャリアのメリットは?
この記事では、実際に本業と並行して2つの肩書を持つ私が、
「パラレルキャリア」について基本的なことを解説していきます。
この記事を書いた人
目次
パラレルキャリアとは
パラレルキャリアという言葉は、著名な経営学者であるP.F.ドラッカー氏が提唱したこれからの時代の生き方に関する考え方です。
P.F.ドラッカー氏の著書『明日を支配するもの-21世紀のマネジメント革命(1999年)』では、
パラレルキャリア(The Parallel Career)について次のように述べられており、
And then it is vitally important for the individual but equally for the individual’s family—that there be an area in which the individual contributes, makes a difference, and is somebody.
Drucker, P. F. "Management challenges for the 21st century." (1999). pp.190-193
人生において非常に重要なことは、本人が貢献し、違いを生み出し、誰かの役に立てる分野があることであると論じています。
もう少しわかりやすくパラレルキャリアについて説明すると、
本業と並行しながら、別の肩書や所属などを持つキャリアのこと
となり、これからの時代の生き方として重要な考え方であると理解できます。
副業との違い
では、副業との違いはなんでしょうか?
複数の職業を持つという点では副業もパラレルキャリアも異なりません。
副業が主に収入を目的にするのに対して、パラレルキャリアはスキルアップ・人脈づくり・社会貢献などを目的にしています。
お金が必ずしも重要ではない
ということが言えます。
パラレルキャリアを始めたきっかけ
まずはじめに現在の私のパラレルキャリアの状況は以下の通りです。
- 本業:大学職員
- 複業:教育系NPO法人スタッフ
平日フルタイムで大学で働きつつ、平日の夜や土曜日の空いた時間を利用してNPOでスタッフをしています。
私の場合は全く新しいところに飛び込んだというよりは、
学生時代に所属していたNPOでマネージャー的な立場として関わっています。
元々、社会人になるタイミングで一区切りつけようと考えていたのですが、
お世話になった先輩が社会人の立場で団体をマネジメントできる人を探していて
社会人として自分を成長させるチャンスになると感じて活動に再び関わることにしました。
パラレルキャリア歴5年目の私が感じるメリット
職場の同僚や大学時代の友人からは、
仕事以外に色々やるの大変じゃない?
お金もらえないのになんでやるの?
のように聞かれることもあります。
実際に仕事以外の限られた時間を投資するという観点では少しデメリットがあることは事実です。
しかし、パラレルキャリアにはデメリット以上にメリットがあると感じているため今でも続けています。
具体的なメリットは次の3つです。
本業でも生きる知識やスキルが獲得できる
1つ目のメリットは知識やスキルが獲得できることです。
具体的には、
- 教育分野の多角的な知識
- イベント運営・動画編集などスキル
などが獲得できたと感じています。
私の場合は本業・複業ともに教育系であることもあって、
教育の分野に関して多角的な知識を身につけることができていると感じています。
また、スキルに関しては本業ではやる機会がなかったことにチャレンジする機会があり、
そこで得たスキルを本業の方で活かしたりと好循環がうまれることも多いです。
知識やスキルを獲得して自分を磨くことができる
多様な人脈ができる
2つ目は多様な人脈ができることです。
毎日同じような仕事をしていると、そこまで多様な人と関わることは少ないのではないでしょうか?
パラレルキャリアで2つの所属があると、
- 他社や異業界の人と分け隔てなく関われる
- 異なる役職の人と関われる
以上のようなことを感じています。
NPOという組織の特性もあるとは思うのですが、他社や異業界の人と分け隔てなく関わることができています。
本業だと社名や肩書きがどうしても先に出てしまい、なかなかビジネスライクな付き合いしかできません。
また、同様に複業の方では、管理職や経営者層の方など様々な役職の人と関わることができています。
他社や異業種、立場が上の方と関わることは居心地が良いわけではないですが
だからこそ新しい発見や気づきが生まれると感じています。
多様な人と関わり自分の中で新しい発想がうまれる
社会の一員である実感が湧く
最後は社会の一員である実感が湧くということです。
職場と家の往復ばかりしていると、あれなんのために生きていたっけと感じたことはないでしょうか?
仕事をしていればもちろん他人と関わることはあると思いますが、
自分のやっている仕事が何の役立っているかを実感しながら働くのは難しいのではないでしょうか?
本業以外にも自分の居場所があることで、
- 精神的な負担が軽減される
- 自分の立ち位置を客観視できる
などのメリットがあります。
複数の居場所があることが自分自身の強みになる
まとめ:パラレルキャリアにはメリットが多くある!無理ない範囲でチャレンジしてみませんか?
この記事では、パラレルキャリアについて知りたい方に、私の実体験を基に3つのメリットをご紹介しました。
一度きりの人生だから仕事もそれ以外のキャリアも楽しみたいものですよね。
この記事を読んでくださった方にとって少しでも参考になれば幸いです。